初めての国内一人旅を考えた際にどこに行くのがいいのか悩んだことがある人もいるのではないでしょうか?
また、一人旅に興味を持ちつつも実行に移せないと言う人もいると思います。
以前の記事で初めての1人旅をする際の計画の立て方と失敗しないためのコツを紹介しましたが、この記事では初めての国内一人旅はどこがいいのか?を紹介します。
なお、おすすめの場所は電車で行ける場所を取り上げています。
初めての国内一人旅はどこがいい?
初めての国内一人旅を考えた際にどこがいいのか?考えると思います。
一人旅となると電車を利用して行こうと考える人が多いと思いますが、個人的にも電車での旅行がおすすめです。
電車は通勤・通学で利用している人も多いですし身近な存在ですし、新幹線と在来線の組み合わせで広範囲の場所へアクセスできるので移動手段の筆頭とも言えます。
時間と利便性を考えると住んでいる場所から電車でのアクセスが良い場所を選ぶのがおすすめです。
中には飛行機で初めての一人旅をしようと考えている人もいるかもしれませんが、飛行機は電車よりも時間にシビアな点は注意しておきましょう。
電車は極論を言えば、発車時刻に間に合えば良いですが、飛行機は搭乗手続きや空港までのアクセス時間を考慮した上で時間に余裕を見ておく必要があります。
電車で行けるおすすめの場所
初めての国内一人旅は電車で行ける場所をおすすめしましたが、広範囲に移動できる以外にもネット予約が出来るきっぷが増えていることも電車での一人旅に追い風です。
近年はネットで予約して券売機で発券できる乗車券やスマホの画面で乗車券を提示するデジタル乗車券も普及してきています。
tabiwaや関西Maasといったスマホのアプリ内で完結するデジタル乗車券は駅の窓口に並ばずに購入できるのできっぷを買う時間を大幅に短縮できます。
さて、きっぷの購入が便利になった鉄道ですが初めての国内一人旅におすすめの場所を私の一人旅の経験から3か所紹介します。
住んでいる場所によってアクセスの良し悪しは変わりますが、私自身、関西と関東の両方で仕事をしたことがあるので両地域からのアクセスも考慮しています。
あくまで一個人の意見ですが、これまでの一人旅の経験から以下の3点を考慮して選びました。
- 電車でのアクセス(発駅~新幹線降車駅)
- 駅から観光地へのアクセス(新幹線降車駅から観光地)
- 周辺地域へのアクセスの良さ(バスや電車)
おすすめ① 石川(金沢)
個人的に一番おすすめが金沢です。
東京からは北陸新幹線かがやき号で約2時間半、大阪からはサンダーバードと北陸新幹線を乗り継いで約2時間半でアクセスが可能です(便によって所要時間は多少変わります)。
金沢市内には兼六園(左)や金沢城公園(右)をはじめ、近江町市場、21世紀博物館、ひがし茶屋街などの観光スポットが比較的近いエリアに集まっています。


徒歩で回ることも可能ですし、金沢駅から「城下まち金沢周遊バス」という巡回バスが運行していて金沢市内の観光に便利です。
15分間隔で走っているので本数は確保されていますし、他にも路線バスもあるので観光スポットへのアクセスはしやすいです。
金沢市内にある主要な観光スポットは金沢駅からのバスで行けるので移動がシンプルな上に観光スポット間を徒歩で移動できる距離なので周遊しやすいのも一人旅初心者には有難いです。
1泊2日で金沢市内をゆっくり観光してもいいですし、加賀温泉や芦原温泉へのアクセスも良いので温泉でリフレッシュするのも良いです。
新幹線・在来線のどちらでも福井県・富山県に行けるので周辺地域へのアクセスが良く、移動がしやすいのも旅行の行程を考える上で便利です。
また世界遺産に登録されている白川郷や五箇山にもバスが出ていて、高山へもアクセスが可能なので電車・バスでの移動可能な範囲が広く選択肢が多いのも利点です。
おすすめ② 岡山
岡山も初めての一人旅におすすめの場所です。
岡山は関西からだと新大阪からのぞみ号で約50分、東京からはのぞみ号で約3時間10分~3時間20分ぐらいでアクセスできます。
岡山駅は東西南北に鉄道路線が伸びていて四国方面への玄関口にもなっており、松山や高知へ特急列車が出ています。
岡山駅から行ける観光スポットとして後楽園や岡山城があり、バス・路面電車で行くほか、岡山駅からも徒歩で行くことも可能です。

2年前に岡山城に行ったときの写真です。青空に白と黒が映える岡山城に大型の扇?が多数設置されていました。


2枚の写真は同日に訪れた後楽園の写真です。11月の紅葉シーズンだったこともあり、観光客も多く紅葉を背景に写真を撮っている人が多かったです。
岡山城と後楽園はすぐ移動できる距離なのでセットで行きたい場所です。
また、JR線で20分ほど西に向かうと倉敷駅に行けます。倉敷美観地区は倉敷駅から徒歩で約10分~15分ぐらいの場所にあります。


左が倉敷美観地区、右は美観地区と道路を挟んで向かいの倉敷アイビースクエアです。
南に行けばデニムで有名な児島に行くことが可能で快速マリンライナーで約20分の距離で児島駅から循環バスもあるので観光にも便利です。
また児島駅からは瀬戸内の絶景が見れる鷲羽山の夕景スポットへのバスが出ています。本数は少なくなりますが津山線で北に行くと約1時間半ほどで津山にもアクセスが可能です。
後楽園・岡山城・倉敷美観地区は1日で回ることが出来るので1泊2日の旅行なら、2日目は電車で他の観光スポットへ足を延ばすのがおすすめです。
児島以外にも岡山駅から在来線で約1時間で福山、快速マリンライナーで瀬戸大橋を渡れば高松も行けるなど電車でのアクセスが良いです。
金沢と同様に駅から観光スポットへのアクセスが良いですが、岡山は在来線が東西南北に伸びているので広範囲を移動しやすく観光の選択肢も多いので旅行の幅が広いです。
おすすめ③ 福岡(北九州・博多)
福岡も一人旅におすすめです。
関西からだと新大阪から山陽新幹線「のぞみ」、「みずほ」で小倉駅まで約2時間ちょっと、博多まで約2時間半前後で北九州エリアなら小倉駅、博多エリアなら博多駅が便利です。
飛行機だと関東からは羽田空港から福岡空港まで約2時間、北九州空港まで約1時間40分となっています。
なお、新幹線も飛行機も便によって所要時間は多少違うことがあります。
福岡空港は国内線旅客ターミナルビルが地下鉄の福岡空港駅に直結していて福岡空港駅から博多駅まで5分でアクセスが可能と言う抜群の立地にあるので空港からの移動がネックにならないのも強いです。
北九州空港は福岡空港ほどアクセスは良くないですが、最寄り駅であるJR日豊本線の朽網駅に2025年4月から一部の特急列車が停車するようになりました。
また、特急列車とバスを組み合わせたデジタルきっぷがの発売が開始されるなど利便性の向上が期待できるので今後の動向が気になるところです。
福岡は博多駅と小倉駅を拠点に旅行をプランを立てやすく、両駅は新幹線で約20分、在来線特急のソニックで約1時間の距離なので移動も楽です。
博多駅の近くには中州や天神といった繁華街があり、グルメや買い物を楽しめますし、大濠公園もあります。
小倉駅は九州の玄関口で門司港や下関といった関門海峡エリアへのアクセスが便利だけでなく、別府や大分方面へアクセスする際にも便利です。
門司港駅のレトロな駅舎は撮影スポットですし、駅周辺がレトロな街並みなので歩くだけでも楽しむことが出来ます。


左がJR門司港駅の駅舎を外から撮った写真で右は門司港駅の改札を入って正面に見える鐘です。ホームに鐘が置いてある駅は滅多にないですし、普通に鳴らすことが可能です。


ホームを撮った写真ですが、中央にある駅名標がレトロ感をより出しています。
門司港駅はレトロな駅舎で駅舎だけでなくホームの作りまで過去の時代にタイムスリップしたかのような雰囲気があります。
フェリーで関門海峡を渡って山口県の下関に入り、ふぐや瓦そばといったグルメを味わうのもおすすめです。下関の唐戸市場は金土日祝日は海鮮屋台が開催されるのでぜひ行きましょう。
門司港はJR門司港駅から徒歩圏内にあるのでフェリーへの乗り換えも難しくないです。
まとめ
初めての1人旅は期待もありますが、同時に不安が大きくなかなか最初の一歩が踏み出しにくいかもしれません。
私は学生の頃に初めて一人旅を経験しましたが、初めての行く場所での乗り換えや移動は不安がありました。単独行動が苦手でなくても慣れない場所での行動は遅くなりやすいです。
初めての一人旅では移動ルートをシンプルにして行程や所要時間を把握しやすくすることが不安を取り除くことに繋がります。
今回、一人旅のおすすめ先として紹介した金沢・岡山・福岡は私の一人旅の経験から選びました。
この3か所は観光スポットを回りやすい上に鉄道・バスで隣の県に移動しやすく、2回目以降の旅行の際も選択肢が多い分、違った楽しみ方が出来るのでおすすめです。
新幹線の駅or特急列車の停車駅から観光地までのアクセスが優れていることは初めての一人旅をする上で強力なサポートになりますし慣れるための最初の一歩と言えます。
仕事で新幹線を使う出張が多い人であれば、乗り換えも問題ないかもしれませんが普段使わない場合は乗り継ぎや移動に時間的な余裕を持つ方が安全です。
時間的な余裕を持つと言う意味でも公共交通機関での移動が便利な場所を最初の旅行先に選ぶのはおすすめです。