広島県の尾道市と愛媛県の今治市を結んでいるしまなみ海道を知っている人は多いのではないでしょうか?
サイクリングが国内外で有名でサイクリストの聖地とも言われるしまなみ海道は瀬戸内海の島々を走りながら景色や観光を楽しむことが出来るエリアです。
しまなみ海道をサイクリングしてみたいけど「どんな場所なのか?」「走りやすいのか?」など気になる人も多いと思います。
昨年、今年の5月にしまなみ海道を軽快車(ママチャリ)で走破してきたのでその時の経験を元にしまなみ海道について紹介したいと思います。
しまなみ海道でのレンタサイクル
上でも紹介したようにしまなみ海道は広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ約70キロの道です。
尾道側から向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島の順で今治へと繋がる道で島の間は巨大な橋が架かっています。
スタートはどちらでも良く今治は今治駅前にレンタサイクル出来る場所があります。尾道は尾道駅から3分ほどの尾道港にレンタサイクル出来る場所があります。
自転車は途中で乗り捨てることも可能で尾道で借りて今治で返すことやその逆も可能ですし、しまなみ海道の指定の場所でも乗り捨てが可能です。
利用料は1日2000円(子ども500円)で保証料が1100円(子ども500円)となっていますが、借りた場所で返す場合は保証料は返却時に返金されます。
なお、電動アシスト自転車(大人用のみ)は2500円、ダンテム自転車は3000円となっており、この2種類は乗り捨てが出来ないので注意が必要です。
また、レンタルした自転車は各拠点の営業時間内に返却しないといけないので時間内に返却地に到着できるように行程には余裕を持ちましょう。
しまなみ海道をママチャリで走ってみた
昨年の10月と今年の5月にママチャリでしまなみ海道を走破したのでその時の経験を紹介します。
スタートは今治駅から
サイクリングのスタートは今治駅から開始し、尾道港を目指してしまなみ海道を北上するルートでした。スタートは朝の8時20分頃でした。
この時、2泊3日で瀬戸内を旅行しており2日目にサイクリングを予定していましたが、天候不良のため3日目に延期し行程を入れ替えていました。
その結果、岡山駅5時27分発の始発の快速マリンライナーに乗車し、途中の坂出駅で3分で特急に乗り換え今治駅に朝の7時55分に到着すると言うバタバタぶりでした(笑)
今治駅前でレンタサイクルしてしまなみ海道走破へ出発です。
来島大橋まで
今治駅を出発し最初の橋である来島大橋までは一般道を走ることになります。交通量が多いので自転車の運転には注意が必要です。
来島大橋まではJR線と並走しているので道は分かりやすく、歩道が大きい場所もあります。道路には青いラインが引かれているのでそれを目印に走ります。
来島海峡大橋のそばにはサイクリングの拠点ともなるサンライズ糸山があります。
ここでレンタサイクルすることも可能です。私が行ったときは多くのサイクリストが休憩したり、写真を撮っていました。
来島海峡大橋が間近に見えるので絶好の撮影スポットです。
サンライズ糸山を出ると高速のICのようになっている道を進んでいきます。左の写真で青いラインが入っていますが、この青いラインが上で紹介した目印です。
来島海峡大橋は3つ続くのでこれを渡りきると最初の大島に入ります。
道の駅伯方島で休憩
大島を超えて伯方島に入ると道の駅の案内が出てきます。
道の駅伯方島で休憩しました。伯方島は塩で有名な場所で伯方の塩は知っている人も多いのではないでしょうか?
ここで食べたソフトクリームが美味しかったです。ここは休憩スポットとして利用するサイクリストも多く、自分が到着した時も休憩している人が多かったです。
ソフトクリームを食べたらサイクリングを再開し、次の休憩すぽっとの道の駅多々羅公園まで走ります。
道の駅多々羅公園で休憩
大三島の多々羅大橋のそばに道の駅多々羅公園があり、ここも休憩スポットとしてサイクリストが多く自転車を止めて休憩していました。
道の駅から見える多々羅大橋は青い海に掛かる巨大な白い橋で晴れた日は青い空も相まって絶景です。写真を撮っている人も多く撮影スポットにもなっています。
道の駅のお土産屋さんで買ったオレンジジュースが濃厚すぎてすぐに飲み干してしまいました。愛媛県産のみかんを丸ごと使ったストレートのジュースは美味しすぎました。
値段は500円と高いように思えますが、普段飲むオレンジジュースと違いすぎるので飲むこともおすすめします。
また、道の駅多々羅公園には「しあわせの鐘」と呼ばれるものがあります。
海を背景に建っているのでインスタ映えしような場所です。鳴らすと幸せになれる?
多々羅大橋~レモン谷~セブンイレブン
大三島から多々羅大橋を渡ると生口島に入り、瀬戸田港方面に向かって走ります。
多々羅大橋から見える景色は綺麗で両側に青い海が綺麗に見えます。
多々羅大橋を渡り終わると坂を下りていくのですが、途中はレモン谷と呼ばれる場所があり、サイクリングロードの片側or両側にレモンの畑があります。
冬場になるとレモンの実が大きくも実り、色鮮やかな景色になります。レモン谷を越えて海沿いを進んでいきます。
海沿いを走る瀬戸田の道はヤシの木が並んでおり南国のような雰囲気があります。
尾道まで残り32㎞の案内が出てきました。ここまで来ると残りは半分を切っているのでしまなみ海道の中盤です。
このまましばらく進むと瀬戸田港が見え、その後に耕三寺のそばの交差点に出ます。耕三寺の入り口の斜め向かいには瀬戸田ドルチェの店舗があります。
瀬戸田ジェラードを堪能しました。この先のルート上にも瀬戸田ドルチェの店舗がありますが、結構人が多かったので先に食べて良かったと思いました。
瀬戸田を経由して因島方面へと走っていくと生口橋に上る道の入り口にセブンイレブンがあります。
このセブンイレブンも休憩スポットとしてサイクリストが多く休憩していました。しまなみ海道のサイクリングロードはあまりコンビニがない(今治駅周辺と向島の一部除く)ので貴重です。
生口橋~因島~尾道港
生口橋を超えて因島に入るとサイクリングの旅も終盤です。
残り13㎞の案内が出てきました。因島と言うとポルノグラフィティが頭に浮かび「アゲハ蝶」や「サウダージ」などの曲が脳内再生されました。
因島大橋に向かう道は上り坂が多く体力的にも消耗しているのでしんどいですが、因島大橋を超えればゴールはすぐそばまで来ています。
向島に入り国道317号線に入れば街に入った感じがしてきます。
尾道港へは最後に船で対岸に渡ります。2ルート対岸に渡るコースがありますが、駅前渡船を利用するのが尾道港の自転車の返却場所に近いのでおすすめです。
尾道港に到着し、サイクリングは終了です。自転車の返却場所はここから西に少し行った場所にあります。
しまなみ海道でのサイクリング時の注意点
しまなみ海道でのサイクリング時の注意点は3つです。
- ドリンクの枯渇
- 一般道を走る際の自動車との距離間
- 橋の出入口のカーブ
しまなみ海道はコンビニが少ないのでサイクリングの際はドリンクの確保は非常に重要です。道の駅はサイクリングルート上にいくつかありますが、間が長いです。
アップダウンも大きく、日光が当たる時間がほとんどなので思っている以上に体力を消耗します。熱中症防止の為にもドリンクは枯渇しないよう多めに携帯することをおすすめします。
サイクリングルート上で一般道を走る際は後方からの自動車にも注意が必要です。特に今治駅~来島大橋間では歩道が狭く車道を走る必要がある区間があります。
自転車専用道が整備されている区間もありますが、一般道を走る区間もあるので自動車と接触しないように注意して走りましょう。
また、橋の出入り口付近は高速のICのようになっており、カーブしながら上ったり下ったりします。カーブで前方が見えにくいので対向の自転車・原付とぶつからないように速度を落としましょう。
カーブが連続していると突然、視界に現れて驚くことがあるので事故防止のためにもカーブ区間は速度を抑制し、すぐ止まれるように心がけましょう。
しまなみ海道をサイクリングしてみた感想
ママチャリでしまなみ海道をサイクリングして感じたのは橋に入る時と出る時が思った以上に時間が掛かったことです。
橋の出入り口は高速道路のICみたいになっていてカーブしながら上ったり下ったりするので体力を消耗しました。
私は1日で走破しましたが、1泊2日で島巡りや観光を楽しみながらしまなみ海道を走るのもありですし、フェリーを活用する選択肢もあります。
時間的には5時間40分ほどで写真を撮ったり、休憩も含めての時間です。普段から通勤で自転車に乗るので乗り慣れているのもあり、筋肉痛は思ったほどなかったです。
初めてしまなみ海道を走る場合は7時間半~8時間ぐらいは見た方が良いよと言われましたが、予想よりもかなり早く尾道に着きました。
1回目はサイクリングルートを走るだけになりがちですが、2回目以降しまなみ海道を走る際は1回目の時に行かなかった場所に行くのも楽しいですよ。
今年の5月に2回目のしまなみ海道走破をした際は大島の亀老山展望台やバラ公園など1回目に行かなかった場所に立ち寄って景色や買い物を楽しみました。
しまなみ海道は自転車で走破するだけでなく島々に観光スポットがあるので観光も楽しめる場所なので旅行にもおすすめです。