しまなみ海道をサイクリングしてみたいと思ったときに広島県側or愛媛県側のどちらからスタートする方がいいか迷ったことはありませんか?
広島県側は尾道港、愛媛県側は今治駅がスタート地点になりますが、それぞれのメリットとデメリットを考慮した上でサイクリングしたいですよね?
どこからしまなみ海道へ向かうかによって尾道・今治へのアクセスも変わってくるので帰りも気になると思います。
そこでしまなみ海道を2回走破した経験と尾道・今治それぞれのサイクリング拠点の特徴やアクセス性などを考慮して比較してみました。
※2023年5月にサイクリングした際の情報なので最新の情報とは異なる場合があります。また、尾道のレンタサイクルターミナルが2025年10月に尾道港から尾道駅そばに移転しています。
しまなみ海道のサイクリングはどっちからが良いか比較
しまなみ海道でサイクリングをする際に広島県側の尾道と愛媛県側の今治のどっちから始めるのが良いかを比較していきます。
両者を比較する方法としては以下の点を中心にします。
- 尾道駅と今治駅までのアクセス
- 営業時間
- サイクリングコースの特徴
- 帰りの移動手段(サイクリング終了後、帰宅する際)
サイクリングを終えてそのまま家に帰ることも考えられるので尾道・今治でゴールした際の帰りの手段に関しても紹介します。
尾道(広島県側)の特徴
尾道側の特徴については以下の通りです。
- 尾道駅からすぐの場所(福屋デパートがあった場所の1階)にある。
- 営業時間が朝7時~夜7時(冬期は8時~18時)
- 千光寺や尾道商店街にも近い
- サイクリング時は対岸まで船で渡る必要あり。
尾道駅からすぐの場所なので電車を降りてすぐにレンタサイクルできますし、尾道港も道路を挟んですぐの場所にありフェリーで対岸まで渡れるのも便利です。
また、広島県の有名な観光スポットでもある千光寺や尾道商店街も近いのでサイクリング以外の観光も楽しめます。
尾道港をスタート地点にした場合のメリット・デメリットについても書きます。
尾道スタートのメリット
- 今治側より早くスタートできる(冬期除く)
- 新幹線でのアクセスが良い
- 復路はJR線以外に高速バスも選択肢にある
- フェリーで尾道港からワープすることも可能
朝7時(冬季は8時)から自転車が借りられるので早くスタートしたい人や島巡りをしながら今治に向かいたい人におすすめです。
尾道駅前でレンタサイクル後、フェリーで因島や生口島へワープが可能でショートカットや観光スポットを回りながらサイクリングを楽しむことが可能です。
また、JR線でのアクセスも良く、西には電車で約10分で新幹線の駅がある三原駅、東に約20分で福山駅があるので新幹線でもアクセスがしやすいです。
福山駅は日中は1時間に1本のぞみ・さくらが停車し、一部時間帯ではみずほやひかりも停車するので新幹線で来る場合は福山駅で在来線に乗り換えるのが便利です。
バス移動にはなりますが、新幹線駅の新尾道駅もあります。三原駅と新尾道駅は一部時間帯を除きこだまのみの停車ですが、新幹線からは3つのアクセスルートがあります。
ゴール地点の今治駅に到着後の帰りの手段としてはJR特急以外にも高速バスで本州に戻れるので選択肢があります。
尾道スタートのデメリット
- 今治駅から帰る際にJR線の本数が少ない
- JR線で帰る場合は特急利用がほぼ確定
- 今治側の営業時間が尾道より短い(冬季除く)
- サイクリングの最後に一番高低差のある来島海峡大橋がある。
尾道スタートのデメリットとしてサイクリングコースの最後と帰りのJR線の本数がネックとなります。
サイクリングの終盤に一番高低差のある来島海峡大橋があるので尾道から来て疲労しているとこに最後の試練がやってきます。
橋の前後は高速のインターチェンジのように回りながら上り下りするので距離も長くなりますし道幅が狭い区間もあります。
また、来島海峡大橋を渡り終えると今治駅までは市街地を走るので交通量が多く走行時は特に注意する必要があります。
今治から本州に帰る際にJR線を利用する場合、特急を使うのが現実的になりますが、特急でも岡山駅まで2時間10分前後なので結構時間がかかる上に1時間に1本です。
普通列車とマリンライナーを乗り継いで岡山に戻るのはあまり現実的ではないので値段はしますが特急を使うのがおすすめです。
JRで帰る場合は特急の時間に合わせて行程を組む必要があるので少しの予定のずれが特急に乗り遅れに直結するので時間の管理に要注意です。
今治(愛媛県側)の特徴
今治の特徴は以下の通りです。
- 駅前でレンタサイクルが出来る。
- 営業時間は朝8時から夜18時まで
- 最初の橋である来島大橋までは一般道を走る。
- 四国を走る高速バスやしまなみライナーなどのバスが発着している。
- JR特急(いしづち・しおかぜ)が全て停車する。
今治の特徴をざっくり挙げてみました。
大きなポイントは尾道側と同様に駅前でレンタサイクル出来ることで改札を出て左の出口を出るとロータリーがあり、左側直ぐにレンタサイクルの施設があります。
今治駅をスタートする場合は最初の橋である来島大橋までは一般道を走るので交通量が多く注意が必要です。歩道が狭い場所もあるので車道を走ることになります。
今治スタートのメリット
- 駅前で自転車をレンタルできる
- 今治駅まではJR特急と高速バスでのアクセスが便利
- レンタサイクル施設の隣にローソンがある
- 尾道側の営業時間が今治より長い(冬季除く)
- 帰りの移動が便利
今治スタートのメリットは今治駅までのアクセスの良さと帰りの移動が便利なことです。
今治へのアクセスとしては岡山駅から特急しおかぜ・高松駅から特急いしづちの利用のほか、関西や四国内・広島県からも高速バスが運行されているので便利です。
しまなみ海道を経由する高速バス「しまなみライナー」もあり、福山~今治、広島~今治を結んでいるので広島方面からもアクセスが可能です。
しまなみライナーは広島⇔今治間は3往復、福山⇔今治間を16往復運行されているので南北の移動がしやすいです。
またJR在来線の普通列車の本数が尾道の方が今治より多いことや新幹線の駅が近いことなど移動が便利で、福山駅で新幹線に乗ることも可能です。
尾道港の営業時間が冬季以外は今治より1時間長くサイクリングの行程に少し余裕を持てるので観光に多めに時間を割くことも出来ます。
また、今治のレンタサイクル施設の隣にローソンがあるので買い物が出来るのも大きいです。
今治スタートのデメリット
- 尾道側より営業開始時間が遅い(冬季以外)
- フェリーでのワープは尾道ほどすぐ出来ない。
- サイクリングの最後はフェリーで対岸に渡る必要がある。
今治スタートの一番のデメリットはスタート時間が尾道より遅いことです。
冬季以外は営業開始が尾道側より1時間遅いのでどうしても尾道よりスタートが遅れます。早くスタートしたい人は尾道側がおすすめになります。
尾道側はレンタサイクルしてすぐに船で対岸に渡るor途中の島へワープが可能ですが、今治港は今治駅から1.3㎞ほど離れた場所にあるので尾道ほどすぐにワープできません。
また、サイクリングの最後はフェリーで向島から対岸に渡るので尾道側の営業終了時間には注意が必要です。
冬季以外は尾道側は19時まで営業していますが、フェリーで対岸に渡ることを考えると終了ギリギリの時間に着くような行程を組むのは避けた方がいいです。
まとめ
尾道スタートと今治スタートのメリットとデメリットを挙げてみましたがどうだったでしょうか?
個人的には帰りに新幹線を利用する場合は今治⇒尾道で走る方が良いと思います。
九州方面や関西方面のどちらに戻るにせよ、新幹線駅が近い尾道をゴール地点にする方が時間や移動効率を考慮すると現実的かなと思えます。
なお、サイクリング後も観光をする場合や旅行の最終日以外の場合は旅行の行程に合わせて選んでいいと思います。
サイクリング終了後、尾道や福山で一泊して翌日は千光寺や福山城・鞆の浦などを観光して福山駅から新幹線で帰るのもプランとしてあります。
また今治から松山に移動して道後温泉に行き、帰りはJR特急or高速バスorフェリーで本州に戻ることも可能です。
尾道・今治のどちらからスタートしてもメリット・デメリットはあるので一概にどちらが良いかは決めれません。
一つ言えるのは、しまなみ海道の景色は最高です。
しまなみ海道でサイクリングする際は旅行のプランに応じてスタート場所を決めましょう。

