旅行に行く際の移動手段として車、飛行機、バス、鉄道(電車)などが思い浮かぶと思いますが、鉄道(電車)を移動手段として利用しようと考えたことがある人は多いのではないでしょうか?
通勤・通学で利用している人も多い鉄道(電車)は、身近な存在であり地域間の輸送に欠かせないインフラです。
この記事では旅行の移動手段として鉄道(電車)を利用した場合のメリットとデメリットは何か?という点について私の旅行の経験に基づいて紹介していきたいと思います。
これから、鉄道(電車)で旅行を考えている人、普段は鉄道(電車)を利用しない人にも読んでいただけると嬉しいです。
鉄道(電車)で移動する旅行のメリット
まずは、鉄道(電車)で移動するメリットについて紹介していきます。
目的地の駅まで連れて行ってくれる
1つ目は乗車してしまえば目的地の駅まで連れて行ってくれることです。
鉄道というと、新幹線、JR在来線以外にも私鉄や路面電車や地下鉄など種類があります。関西圏や首都圏であれば大手私鉄が複数ありますし、鉄道での移動が非常に便利です。
近距離・中距離移動はJR在来線、私鉄など新幹線以外で、遠距離は新幹線を活用することで移動が楽に出来ます。
また自動車と違って自分で運転する必要がないので、行きも帰りもゆったり座って移動することが出来ますし、運転に気を使わなくても良いのが大きなメリットです。
時間の管理がしやすい
2つめは、時間の管理がしやすいことです。
鉄道は運行時間や所要時間が決まっており、ダイヤ通りに動くようになっており出発時間や到着時間が事前にわかるので時間管理が簡単です。
電車の出発時刻、到着時刻に合わせて組めば、おおよそ旅行の行程が把握できるので買い物や食事の時間も考えやすくなります。
自動車移動と違い、渋滞に巻き込まれて予定より大幅に時間が掛かってしまう可能性は低いと言えるでしょう。
車よりも短時間で遠距離を移動できる
3つ目は車よりも短時間で遠距離を移動できることです。
新幹線を利用すれば、東京~新大阪間、新大阪~博多間を約2時間半ほどで移動できますし、在来線特急もあるので広範囲の移動がスムーズにできます。
関西圏だとJR西日本の新快速列車が非常に便利で西は兵庫県の播州赤穂・上郡、東は滋賀県の米原・長浜、一番遠い場所だと福井県の敦賀まで乗り入れています。
また、関西私鉄だと近鉄の大阪難波~名古屋間を結ぶ名阪特急、大阪難波・名古屋と伊勢志摩方面を結ぶ特急列車も便利ですし、奈良方面から神戸・三宮方面に直通する阪神・近鉄直通の列車もあります。
首都圏だと湘南新宿ラインや上野東京ラインなど北関東と神奈川方面を結ぶJR在来線の直通列車の他にも私鉄の相互乗り入れも複数あります。
元町中華街・横浜方面から東急東横線・東京メトロ副都心線を経由して西武池袋線・東武東上線に直通するFライナーと呼ばれる速達列車もあります。
長距離を走る列車や相互乗り入れをしている区間は乗り換え頻度も減り、利便性が高いです。
フリーきっぷや旅行パックが豊富にある
4つめはフリーきっぷや旅行会社が発売するパック(電車+ホテル)が豊富にあることです。
鉄道会社によって利用できるフリーきっぷは異なりますが、上手く活用すれば優れたコストパフォーマンスを発揮し、費用を抑えることが出来ます。
JR・私鉄が独自で発売しているフリーきっぷを調べて、旅行する地域で利用できそうなきっぷがあれば利用すると良いと思います。
また、旅行会社のパックも便利で往復乗車券とホテルがセットになってお得なのでぜひ活用したいところです。
鉄道会社のフリーきっぷと旅行会社のパックを組み合わせれば、使い方次第で費用を大きく抑えることが出来るので便利でおすすめです。
ネットで購入できるお得なきっぷもある
5つめはネットで購入できるお得なきっぷもあることです。
最近はチケットレス乗車券などスマホの画面が乗車券代わりになるタイプも登場していて窓口や券売機に並ばなくても特急券やお得なきっぷを買えるようになっています。
ネットで予約して券売機で発券できるきっぷもあるので窓口に並ばなくても買えるようになりました。家や職場、出先で予約・購入が出来るのは手間が省けます。
新幹線や特急は早割といった商品を購入すれば、通常よりお得に買えるので予定が決まっている場合は早めに購入して節約することも可能です。
鉄道(電車)で移動する旅行のデメリット
ここからは、鉄道(電車)で移動するデメリットについて紹介します。
遅刻は厳禁
1つめのデメリットは遅刻は厳禁なことです。
鉄道はダイヤ通りに動くようになっており、発車時刻になると駅を出発します。遅れると後続列車を利用することになり、指定席特急券を持っている場合は利用できなくなる場合もあります。
複数の路線が乗り入れるターミナル駅だと接続待ちをする時もありますが、基本的には時間通りに出発するので余裕を持った行動が必要になります。
時間にルーズだと乗り遅れて、旅行の行程が崩れたり、乗車券の再購入が必要になり余計な費用が発生することもあるので遅刻は厳禁です。
1人旅なら影響は自分だけで済みますが、友達や家族など複数人で旅行している場合だと他の人にも迷惑を掛けて関係が悪くなり旅行が楽しめなくなるので要注意です。
不可抗力によるトラブルは避けられない
2つめは不可抗力によるトラブルは避けられないことです。
日本の鉄道は時間通りに動くようになっていますが、不可抗力のトラブルにより運転見合わせや運休と言ったと事態が発生することもあります。
自然災害や悪天候をはじめ人身事故や線路や信号・踏切・車両トラブルなど利用者側にとっては思いがけない形で影響を受けることがあります。
特に該当列車となった場合や乗車中に影響を受けると行程の立て直しが難しく大きく時間を失ってしまうこともあり得ます。
どのタイミングで何が起きるかを予想することは困難ですし、どうしようもないです。
私も旅行中にトラブルで鉄道が運転見合わせとなったことがあり、旅行の行程が崩れた経験があります。幸い迂回手段があったので影響を最小限に抑えましたが、迂回手段がないと厳しいです。
新幹線・特急を利用すると費用が高くなる
3つめは新幹線・特急を利用すると費用が高くなることです。
短時間で遠距離を移動できるとメリットで紹介しましたが、早い分コストがかかるのが現実です。新幹線・特急は乗車券のほかに特急券が必要で距離が長いとその分高くなります。
東京~新大阪を新幹線だと約2時間半(のぞみ利用時)ですが、車だと高速道路を利用しても休憩などを含めると約3倍の時間はかかります。
鉄道は速さをお金で買っていると言っても良いでしょう。1人ならまだしも複数人で旅行する場合は車を利用する方が1人当たりの費用は抑えれます。
列車内や駅窓口が非常に混雑することも多い
4つめが列車内や駅窓口が非常に混雑することも多いことです。
新型コロナが5類に移行したことで旅行需要やインバウンド需要が戻ってきており、列車や駅窓口の混雑がよく見られるようになりました。
最近だと京都の嵐山への旅行需要が多く、JR嵯峨野線の混雑や京都市内のバスの混雑がテレビで報じられることが増えました。
その影響もあってか2024年春のダイヤ改正でJR西日本が嵯峨野線の本数を増便すると発表しています。
旅行・インバウンド需要が増えたことで駅窓口の混雑も酷くなっており、乗車券を買うのに時間が掛かると言う事態にもなっています。
最近はネットで買える乗車券も増えておりネットで購入し、券売機で発券できるタイプも増えてきましたが、窓口でしか買えないタイプもあります。
まとめ
鉄道を利用する旅行のメリットとデメリットを紹介しましたが、どうでしたか?
何事にもメリットとデメリットがあるのでどちらを取るかで迷うことも多いですが、鉄道を利用する旅行は個人的にはメリットの方が大きいと思います。
車と違い、自分が運転する必要がなく特に帰りが楽なので個人には大きなメリットだと考えています。
当然、鉄道の方が有利な面もあれば、車の方が有利な面もあるので一概には言えませんが、鉄道を利用する旅行は便利で快適です。
これから旅行を考えている方、普段は車で旅行すると言う方も鉄道を利用した旅行をしてみませんか?